20180610

 

久しぶりの何もない週末だと思う。


スケジュール帳を買ってすらいない、だらしのない人間なので正確にはわからない。
友人の少ない私にとって、休日の予定が立て込んでいたなんてとても珍しいことだ。あと長めの風邪をだらだらとひいていて、禁酒をしていたのだった。

 

昨日は昼過ぎまで寝て、掃除洗濯などの家事一式を片し、自家製ラー油で麻婆茄子を作って明るいうちから飲んで、また寝て、スライムを作ってこねていた。知り合いがn人目の子どもとか言ってる中、果たしてこんなダメな20代女性がほかにいるだろうか。楽しいんだけどダメな気がする。

 

今朝も昼過ぎまで寝て、起きると雨だった。寝すぎて体が重い。これが私のいつもの休日だ。
いつもと同じなのにどこだか寂しい。ここんとこ珍しく休日に人と会っていたからか、いやもともとそうだったか。

 

いつもの休日どおり、ラジオをききつつ4時間散歩をしよう、と思ったけれど、雨だ。

 

ふと、レースカーテン越しにベランダを見やるとだいぶ緑が見える。プランターの大葉とみょうがの葉があほみたいに成長している。毎年初夏に、奴らは急成長する。毎日伸びるのがわかる。洗濯物が干しづらくてかなわない。私と対極に生き生きとしている葉っぱにしずくがかかっているのを眺めながら、甘くないレモンサワーを飲んだ。

 

そうだ雨靴を買ったんだった、と思い出したのは15時を過ぎていた。2時間だけ、オールナイトニッポンを聴きながら歩こう。日が伸びたのだから16時からだって余裕を持って散歩ができる。

 

傘をさして雨靴履いての散歩もよいものだった。雨音だけがきこえる神社でひとりひっそり参拝をして、ストロングゼロ片手に自販機のお釣りを漁るおっちゃんの後ろ姿を見たり、ポロポロ落ちているヤマモモを見て街路樹を見上げたり、手を伸ばしてふたつぶほど失敬したり、植え込みのあじさいを眺めたりした。

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(これは先週鎌倉にあじさいを見に行った時のもの)

関東は青いあじさいが多いようだ。地元はきれいなピンクか紫が多かった。酸性とアルカリ性の土壌の差だろうか。ピンクが苦手で青が好きな私は、もっと青がたくさん咲いていたらなあと思っていたのに、今ではきれいなピンクが恋しくなった。手に入らなくなってはじめて恋しくなるなんてめんどくさい人間ではないか。ああだるい。全てだるい。雨のせいだ。

 

冷蔵庫の食材もあまりないし、ストックの缶のお酒も飲み尽くしてしまった。今から帰って晩酌の準備をする気分でない。
帰りがけに、家から近い小洒落た居酒屋によって、一杯やっていこうか。

 

人生とはうまくいかないものでそこは日曜定休だった。なんだかとても悲しくなり、耐えかねて、土砂降りの日曜の夜という間の悪いときに友人を誘う。こんな日に来てくれるなんてありがたや。なじみの居酒屋へ。

 

ハモの湯引きとアナゴの白焼きを食べる。表面だけさっと火の入ったハモを梅肉でさっぱりいただく。火の通ったハモもおいしいが、半生もおいしいものだ。夏だなあ。アナゴ白焼きは、カリッとした皮目にレモン絞ってわさびとで最高だった。煮付けないウナギ目万歳。(うなぎは絶滅しかけてるので食べない)


……しかし後で聞くと友人はウナギ目が苦手だったという。ほんとうに申し訳ない。

 

その後、カラオケに向かいサクッと1時間ユーミンを歌って、1日を締めた。
雨の曲は「12月の雨」「ベルベット・イースター」がほんとうに好きだ。どちらも梅雨じゃないけど。

 

 

今週のお題「雨の日の過ごし方」に間に合わず……