宅麺の記録

今年の年末年始は仕事なのだった。

いつもは実家に帰って、おかあさんのおいしい手料理を食べるんだけど、こればかりはしょうがない。

 

せめて仕事から帰ってきたらおいしいものが食べたい。でも手の込んだものを作る時間はないし……。

そこで、今ハマっている「ラーメン」を。

有名店のラーメンが冷凍便で届く「宅麺」を利用することにしたのだった。

ラーメン自体は一食1000円前後なのだが、冷凍便なので配送料がお高め。

えいやっとまとめて6食注文した。

内訳としては、清湯系2食、家系2食、二郎系2食。がっつり食べたかった気持ちが伺える。

 

以外、1つずつ感想。

 

1.横浜家系ラーメン 作田家

暴君RA-MEN

f:id:ago20th:20190303212736j:image

商品内容:麺、スープ、チャーシュー2枚、ほうれん草

自分でトッピング:ほうれん草、別皿ネギ・豆板醤・おろしにんにく

その他:ライス、キャベツゆず漬け

 ザ・家系といった、鶏油の浮いた濃厚とんこつ醤油。

家系といえばライス必須。玄米しかなかった…。

自分でマシたほうれん草をスープに浸して、ご飯にのせて、これまたスープに浸した海苔で巻いて食べると最高。

豆板醤やにんにくなど、一気に入れてしまうと全体に影響してしまう味変アイテムを別皿にできるところがとてもいい。

 

ちなみに、今後もキャベツゆず漬けが頻出する。

キャベツを塩とゆず皮とゆず果汁(大量)で漬けただけのものなのだが、これがとてもさっぱりしていて箸休めに大活躍した。

ほんとは蕪で作ったやつが好物。

 

2.夢を語れ東京

夢のラーメン(味付脂付き)

f:id:ago20th:20190303213724j:image

商品内容:麺、スープ、豚、味付き脂

自分でトッピング:ヤサイ、ニンニク少なめ別皿、生卵

この豚よ…!チャーシューというより、カツやソテーにするやつのビジュアル。肉質みっしり味染みばっちし。噛みちぎる感じ。

別皿味付き脂を少し上にヤサイに乗せて、脂サラダをわしわしいただく。富士丸系食べてるなあ〜と実感する。

麺を引っ張り出すと、太ちぢれのごわっと麺とご対面。

すすったときの暴れっぷりに二郎系を感じる。

生卵トッピングはラーメンYouTuberのSUSURUリスペクト。なるほどくぐらせると麺の味が立つ。別皿あぶらにくぐらせた後さらに生卵にくぐらせるとすごいことになる。一味を入れて味変もよい。

にしても液体あぶらの油膜がすごい。もともとすごいのに加えて、冷凍のを温めるので背脂から溶けだすのだろう。

胃に来たので、ゆっくり時間をかけて完食。にんにくを別皿にしたり、ロットを気にせずに食べれるのは宅麺ならでは。

 

3.琴平荘

中華そば(あっさり)

f:id:ago20th:20190303215132j:image

写真が残念なのはストロボの電池切れのため。麺が伸びるので対処を諦めた次第。

商品内容:麺、スープ、チャーシュー、メンマ

自分でトッピング:鶏チャーシュー、味玉、ネギ

その他:キャベツゆず漬け

有名店だけあってスープがおいしい!優しいあごだし+鶏の澄んだ醤油スープ。

ラーメンじゃなくてうどんを入れても違和感ないようなスープ。

そこにラーメンの麺が入ると途端にラーメンになるからラーメンすごい。(?)

麺はいかにも中華そばといった、中太ちぢれ麺。

自分でトッピングした鶏チャーシューもとても合ってよかった。

一瞬で完食完飲。

(正直、イマドキのラーメンの、何にでも低温鶏チャーシュー乗せとけスタイルには疑問を感じているが、これはよかった。)

 

ちなみ鶏チャーシューは低温調理器で63℃で2時間。

今回は皮付きで。鶏だけど仕上げにガスバーナーで炙ったらタレが香ばしく焦げて大変よかった。今後も積極的に炙っていきたい。

f:id:ago20th:20190303220236j:image

余ったタレは沸騰させて、半熟味玉を仕込んだ。

ラーメンに味玉って正直必須ではないと思うけど、あると少し嬉しいのでついでに。

別メニューというかお口直しという感覚で食べる。絶対にスープに卵黄は溶かさず、スープはレンゲで追うのが我流。

 

4.らーめん家せんだい

とんこつ醤油ラーメン

f:id:ago20th:20190303220809j:image

商品内容:麺、スープ、海苔、チャーシュー

自分でトッピング:鶏チャーシュー、味玉、ネギ

その他:炙りネギマヨ鶏チャーシュ丼、キャベツゆず漬け

 

ちゃんとほうれん草茹でたのに、トッピングし忘れるという失態。家系にほうれん草がないなんて……。

家系のスープに鶏チャーシューは負ける。満足感は増えるから悪くはないんだけど。

平らで短めのちぢれ麺をズバッとすすって、その勢いで自作の鶏チャーシュー丼をばくり。

炙られた香ばしさ、タレの甘辛さ、マヨネーズのこってりさにビシッと引き締めるネギとブラックペッパー。これはよい!

マヨネーズあるなら豚より鶏がバランス取れて正解かも。

がっつりこってり大満足。

 

5.超純水採麺天国屋

鶏白醤油麺

f:id:ago20th:20190303222259j:image

商品内容:麺、スープ、豚チャーシュー、鶏チャーシュー

自分でトッピング:三つ葉、ネギ、味玉、鶏チャーシュー

まるで塩ラーメンみたいな澄んだスープを一口。

う、、うまい!!!

こんなに透き通っててさっぱりしてそうなのにめちゃめちゃ鶏の旨味が強い。すごい。そしてクセがない。最高か。

そして三つ葉とスープが非常に好相性!!!こんなに合うことってあるのだな!とにかく三つ葉は必須だ。

やや固めにゆでた中細ストレート麺ととてもあう。

鶏チャーシュー1枚入ってるのに、さらに鶏チャーシュー追加。これだけあると幸せになれる。レアチャーシュー系は火が通る前にすぐ食べろというけど、私はスープで温まったのを食べるのが好み。

ネギもおいしいけど強すぎるので、もっと細め細かめに切って少量に留めるのがよいかも。

とにかくスープと三つ葉がおいしく、一瞬ですすり終わり、完食完飲。

 

6.ラーメン富士丸本店

元祖ブタカスアブラ富士丸

f:id:ago20th:20190303224021j:image

商品内容:麺、スープ、味付き脂、チャーシュー、野菜を煮込む用のスープ

自分でトッピング:ヤサイ、ニンニク少なめ別皿、固茹でたまご

野菜を煮込む用のスープが入っているのがいかにも富士丸らしいところ!

ほんのり味のついたクタヤサイを味付き脂でわしわし食べる!うおお!うまい!

にしても別皿味付きあぶらの量がすごい。この味付き脂に固茹でたまごをくぐらせて食べると最高。

わしわし麺は、そのままスープとすすったり、別皿あぶらにくぐらせたり、生卵を絡めたり、思い思いに食らう。

二郎系のスープって少量でもニンニク入ってないと成立しないなあと痛感し、途中で少しずつニンニクを入れていく。ああ、これこれこの味!

(たくさん入れると辛くなって味わかんなくなるしお腹を壊すので私は少なめ派)

これも完食までにかなり長い時間を要した。大満足!

 

改めて振り返ってみると、大変お腹がすいた……

また宅麺まとめ買いして楽しみたい。

面倒さはあるけれど、家で自由にすすれるよさ。特に二郎系はロットを気にせずゆっくり食べられるし、多いなら別に取っといて後で食べたりできる。

あとは遠くてなかなか訪問できないとか、行列の待ち時間がやばい店とか。

お店の味ほぼそのままに家で食べれるってすごい時代。

 

 

最後に。

お正月もとうに過ぎたころ、実家に帰って黒豆を炊いてもらった。

すこし持ち帰って、甘くないマスカルポーネを添えて岩塩をぱらっとさせたらとてもよかった。

f:id:ago20th:20190303225158j:image

あと、黒豆の煮汁を牛乳で割ったのがとてもおいしいので試してほしい。黒豆ラテ?

12月のエアリズム

エアリズムが正解の日だった。

 

暑いような日だなあ、珍しく汗をかいている。

なんだか周囲もやたら暑い暑いと言っている。

と思っていたら、どうも夏日の気温だったらしい。

次の日になってニュースで見て、ようやく、ああやっぱりそうだったのかと合点する。

 


果たして昨日だけではなく、12月だからという理由でコートを着ていただけで、東京は案外まだそんなに寒くないような気がしている。

お風呂上がりと寝起き以外。

 


ヒートテック、着すぎてペラッペラのぼろぼろになっていた上に着るとかゆくなるので、思い切って5枚すべて捨ててしまった、去年の春。

 


未だにエアリズムを着ている。

無印のインナーが安くていいらしいので早く無印に行きたい。

1月にはもうさすがに東京も寒いだろう。

f:id:ago20th:20181205084648j:image

不安定

普通二輪(MT)の教習に通い始めた。


学生の頃とりたかったけどシンプルに余裕がなく断念していたのだ。
さいきん周りの何人かが二輪の免許をとっているのを見て、そうだ、と思い出したように、えいやっと申し込みをしたのだった。

 

正直買うならコスパのよい125ccのスクーター(あの、そのへんの人がよく乗っている、格好よさはない、生活感むき出しのあれ)なので、小型限定AT免許でもよかったのだ。
3日とかでとれるプランもあるし。
でも料金もさして変わらないし、なにより小さな夢だったのだ。
せっかくなので、普通のを申し込んだ。

 

まあ、めちゃめちゃにつまづいた。
車(AT)の免許をとってから一度も乗らずにゴールド免許になっている身分、まず交通のルールを完全に忘れている。
それこそ確認と合図、交差点、徐行、進路変更、右折、左折などという基本から…。

 

クラッチとギアチェンジ、前輪ブレーキと後輪ブレーキという初心者あるあるの壁。
運動神経ゼロではちゃめちゃに鈍臭く、その上頭の回転が遅いということを、これ以上なく痛感する。

 

アクセルが怖くてギアチェンジに至らないという意味不明さ。
というか3速入れたらアクセルなくてもめっちゃ速度出るじゃん。
補足しておくが私のいうめっちゃ、は20kmすら出ていない。
でもバイクの体感だとめっちゃ速い気がするのだ。

 

最近、ビュンビュン走っているバイクを見かけるたびに、尊敬の念が湧いてくるくらいである。

 

教官の後ろに乗って実操作を学ぶというのがあるのだけれど、私があまりにも加速しないのを見かねた教官が、加速と減速の見本としてはちゃめちゃ速度を出して教習所内を2周したときは、教官の肩を鷲掴みして
「死ぬ死ぬ死ぬ!無理っす!まじで!!」
と半泣きで叫んでしまった。
ぐおんと加速したあと身体がふわっとしたり、特に車体を傾けてカーブを曲がるところ、あれはジェットコースターだ。
(のちに教官から、まずはドドンパ乗れるくらいジェットコースター克服したら、と笑われた…)


ディズニーの一回転するあれですら、ファストパスとっていざ乗ろう、と列に並んだところで震えだし、気分が悪くなってしまいに泣き出してしまい、同行者に平謝りして乗るのを諦めたことがあるくらいには絶叫系は苦手だ。

 

そういえば、車の免許取ったときを思い出す。
あの時もアクセルが怖くて怖くて、クリープ現象だけで路上教習出ようとして教官にはちゃめちゃに叱られたのだった。(そりゃ当然だ)

 

もちろん楽しいこともある。
はじめはローギア半クラッチ維持でつま足で(身長が低いわけではないのだが、短足なのでちゃんとは届かない)そろそろと歩きながら進むところから、ちゃんと足を乗っけて走れるようになった。
(これは普通すぐできる初歩の初歩、当たり前のところなのだが、そこからつまづいた。かんたんなはずの操作を間違えてエンストはするし見事にコケた。教習内容はなかなか進んでいない。)

 

ふだん全く触る機会もない重たい重たい鉄の塊を、操作すると、操作した通りに動いて、生身の身体が風を切ってグイグイと進んでいくのは、こわいけれど楽しい。

 

まるで幼稚園の頃の自転車の練習ようだ。
今までにない全く新しい感覚。


ただし自転車ならぽてんとコケても擦り傷で済むが、バイクだと骨折や最悪命に関わるので、気軽にコケられず緊張感が段違いだけれど…。

 

緊張。楽しいけどかなり気が重い。
憂鬱な気持ちで布団でダラダラしていたら二度寝してしまい、ハッと起きたら教習の時間、2時間連続キャンセルしてしまった。


申し訳なさ、キャンセル料、あとただでさえド田舎の教習所と違って予約が取りづらいのだ。
どんどん卒業が遅れてしまう。
間隔が空くと感覚を忘れてしまう。
慌てて教習所キャンセル待ちをして、その日は2時間乗ることができたが、結局のちの予約がだいぶずれ込んでしまった。

 

休日になると重い心体を起こして教習所に向かう。
重いバイクを起こして、またがり、エンジンをかける。
必死になって操作しているつもりが、何度も何度もミスして、同じことを教官に注意される。
毎回少しずつは成長しているが、本来のカリキュラムに追いついていない。

 

思えば学生のころは上手くいかないことなんてあまりなかったのに、
(特に塾や習い事をしていなかったし、受験もなあなあだったのだから当然ともいえるが)
社会人になってから、会社でもうだつが(それに比例して給料も)上がらず、
私生活も最低限の掃除以外はだらけきっており、料理もちゃんとしたのはほぼ休日のみでいつも雑な自炊、他の趣味も没頭するでもなく、ただYouTubeを見たりブログを読むだけのことが多くなった。
上手くいくことのほうがはるかに少なくなった。

 

教習から帰って、動画を見つつふて寝して、暗くなって起きて、だらだらと夕飯を食べた。

趣味ではじめたはずなのに最近は余計憂鬱だ。
決してやめたいとかそういうのではないし、後悔もしていないけれど。

 

気づいたらまた根暗の日記になってしまった。

明るくなりたい。

f:id:ago20th:20181029003137j:image

 

後悔といえば、最近はどうも少し飲みすぎて次の日に後悔することが多い。
憂鬱をお酒にぶつけるなんてよくないけれど、飲んでいる時間はまさににエンジンがかかって、アクセル踏んでいる状態、テンションが明確に上がって、楽しいのだ。

 

かんぱーい。いい頃合いだ。

残暑

・シャンシャン
キャラクターをあまりかわいいと感じないのだけれど、シャンシャンが産まれてから母の便箋がパンダ柄になったのは素直に可愛らしいなと思った。

 

・夏休み
個人的な都合で、夏休みを秋に取ることになり、仕事は全く忙しくもないのにお盆に出勤していた。
早い梅雨明け、猛暑、続く台風と、今年の夏は長くとても夏らしい夏だったにもかかわらず、あまり夏らしいことをせず、休日もクーラーの効いた室内にばかりいた。
なんだか気力が湧かず、料理も雑(そのくせカロリーは高いのでちっとも痩せない)、写真も撮らない、あまり遠出もしない、かといって資格の勉強もちっとも進まない。
SNSを開けば海、旅行、ライブ、かき氷……なんだか遠い世界の話ような気さえする。
とはいえ、全くなにもしていなかったわけでなく、いくつか楽しいイベントもあったのだけれど、いまいち夏を謳歌した実感がない。
わたしの中で夏を夏たらしめるのはやはり夏休みがあってこそなのかもしれない。

 

・メロン
レモンをそのままオレンジのように食べるくらいには果物好きで、常に「ああちょっと高いフルーツが懸賞で当たったりしないかな(応募してもないのに)」と思っているのだけれど、なんとメロンを1玉貰ってしまった。
きちっと冷やして、ひとりで1玉ぜんぶ食べた。皮のギリギリのとこまで。
この夏いちばんのイベントであった。

f:id:ago20th:20180903003844j:image

f:id:ago20th:20180903003433j:image

・ぶどう
あとぶどう3房で400円だったのでぶどうもひとりで3房食べた。

 

・冷やしラーメン
「ラーメン食べるぞ!」と意気込んでいるときに冷やしラーメンはなんかちょっと違う気持ちなので、今まで食べたことがなかったのだけれど、
ああ暑い、さっぱりと冷たいものをざくっと食べたい、という気分のときに初めて食べた冷やしラーメンはとてもおいしかった。

 

・茗荷
我が家の半観葉植物化しているプランター茗荷からついに3つ目の収穫があった。
そういえばいつも薬味か浅漬けか醤油漬けか、生でしか食べたことがない。
せっかく香りが強い自家栽培なのだから、よく聞くお味噌汁にすることにした。
めんどくさい日は顆粒だしを使ってしまうのだが、きっちり昆布と鰹節で出汁をひいて、火が通りすぎないようにさっと煮る程度に。
しゃきしゃきとした歯ごたえに茗荷の香り。熱くて爽やか。これはいい。ごはんの名脇役だ!
絹ごし豆腐も合うだろうな、次はそうしよう。

f:id:ago20th:20180903003603j:image

 

・水晶鶏
夏なので水晶鶏を何度かやって、中華風ピリ辛ソースやユッケ風卵黄乗せなどいろんな味付けをしたが、味見の際にゆずぽんさっとかけてつるっと食べたのがいちばんおいしかった。優勝。

 

・ハレとケ
秋なので、ハレ(にしたい日)はシャインマスカット、ケの日常では梨を食べることとする。

 

・秋刀魚
来週末は秋刀魚を食べよう。大根おろしは多めにおろしておいて、次の日に鶏のみぞれ煮を作るのだ。ここ数年の秋の恒例行事となっている。

 

今週のお題「ひんやり飯」

夏の夕暮れをさんぽして、隅田川の花火を横目に帰る

20180729

 

「不要な外出を避けましょう」の免罪符のもと、
ここのところの休日はクーラーの効いた部屋でだらだらと過ごしていた。

一般に、部屋にこもることが咎められないのは真冬くらいしかないので、思う存分ぐうたらさせてもらう。

しっかし冬は暗いが夏は明るい。
太陽が燦々と降り注ぐなか、ごろごろしているのはやっぱりなんだかすっきりしない。

いつもは、ラジオを聴きながら川沿いを10〜20kmほど、
時間にして2〜5時間ほど散歩するのだが、
炎天下37度越えはさすがにしんどいし、
自販機どころかなにもない河原で倒れてしまったらどうしようもない。

溶けたように過ごすのは大好きだが、さすがに飽きがくるし、部屋でラジオを聴くと寝てしまう。

ほんとうにここ数週間の週末は人間として退廃していた。
寝てYouTubeみて寝て漫画読んで寝て、みたいな。

そろそろ歩きたいなあ、と思っていたところに台風が過ぎ去って、気温が32度ほどまで下がったので、ようやく外に出たのだった。

といっても炎天下は少々怖いので、夕方5時から。
河川敷は無理だが住宅街なら日陰をずっと進んでゆける。

歩きだして、これはたしかに先週よりだいぶぬるくなっている。
この調子なら水分・塩分補給をして2、3時間はまったく問題なさそうだ。

日が落ちてくると、ぞろぞろと犬が増える。
アスファルトの温度は火傷しない程度には下がっただろうが、それでもまだじんわりと熱を帯びているようだ。
若そうな犬でも舌を出してよたよたと歩き、
信号待ちでは皆だらんと溶けていた。
汗をかけず毛皮をまとっているというのは相当まいるだろう。

信号待ちで溶けるのは犬だけではない。
歩いている最中は、わりと汗をかかないので余裕がある(と錯覚する)のだが、
立ち止まった瞬間にどっと汗が噴き出す。
いったいどういう仕組みなのだろう。

 

そうこうしていると5キロはだいぶ過ぎていた。
折り返さねば。しかし来た道戻るではつまらない。
もう直射日光はないので、住宅街から影のない河川敷の方へ出て、いつもの川沿いを歩くことにする。
ちょうど夕暮れだ。
グラデーションの空に凧が揚がっている。

f:id:ago20th:20180902040148j:image

カメラを持ってこなかったことを後悔する。
でも重いんだよね。
20kmとか歩く時持ってるとほんとうに肩がやられる。

河川敷に来てからイヤホン越しでも虫の声が聞こえる。
実家にいた頃は自分の部屋にいるときまで、いやほど耳にしていたが、今ではわざわざ出歩かないと聞こえないのでなんだか嬉しい。
東京じゃ蝉の声も小さいのだ。物理的に少ないから。

 

わたしがいつも川沿いを散歩する理由に、ここらはカニがそこら中にいる、というのがある。汽水だからだろうか。
水際をみやると結構大きいのがわさわさといるし、道を歩いていても草陰からひょっこりと出てくるのでおもしろい。

f:id:ago20th:20180902040247j:image
f:id:ago20th:20180902040243j:image

 

すれ違う人みんな夕日を見つめている。

それにしてもだんだんと人が多くなる。
いくら日が落ちて涼しくなったとしても、散歩にしては多すぎやしないか。
と、レジャーシートをひいてくつろぎだす人がでてくる。
さらに進むと、あたりはそういうグループでいっぱいになった。

浴衣の人を見かけてピンときた。
ああ、花火だ!

昨日の隅田川花火大会が台風で中止になっていたのは知っていたけど、翌日開催になることをすっかり忘れていたのだった。

時計を見ると、あと20分ほどではじまるらしい。
ちょっと見てから帰ろうか。
しばし立ち止まって、水を飲み、塩分補給タブレットをかじる。

ぼうっとしていたら7時前になる。
しかしまだかなり明るい。ほんとうに上がるのか?
そしてここから見えるのか?なんせここ荒川だし……

f:id:ago20th:20180902035954j:image

ちゃんとあがった。かなり遠いけど。
明るい中の花火も悪くないものだなあ。

f:id:ago20th:20180902040017j:image
しばらく花火を横目にだらだらと横目に歩いたり立ち止まって見入ったりして、空がだんだん暗くなっていくさまを楽しんでいると、ビールのスタンプのお誘いがくる。

これ以上ちんたらしていると、家に着くのがだいぶ遅くなってしまう。ああ、まだ家まで5km以上あるのだった。

河川敷の人混みをかき分けてざくざくと早足で帰る。徐々に人が減り、見知った景色になる。安堵感。長めの散歩には少しの不安が付きまとうのだ。夜目が効かないので暗いとなおさら、河川敷は街灯が少ないので特に。

そろそろ一人にも飽きた。早く家に帰って、ざっとシャワーで汗を流し、着替えて、家を出て、飲み会に合流して、冷えたビールを流し込んで、人々と話すのだ。


午後がとにかく長い1日だった。

某干潟産ホンビノスとマテ貝の都市河川の香りを料理でなんとかしたい!

f:id:ago20th:20180624000754j:image

 

干潟ってすごいですね。


大潮でも満潮と干潮の差が20cmほどしかない日本海沿いに生まれたので、潮の満ち引きというのをあまり実感せずに育ってきました。


東京に越してきて驚きました。その辺の川、しかも海のすぐそばってわけでもないのにみるたびに水位が違うのです。大雨が降ったあとでもなく。
こちらでは大潮には満潮と干潮の差が約2mもあるのです。6時間前にはざぶざぶとしていた海の水が完全に引いて、砂や泥が露出して、歩いていけるなんて!魅力的すぎませんか。


こうして今年3月に、はじめて干潟デビューしたわたしは、潮のいい週末にたびたび潮干狩りに向かうようになりました。


ちょうど先週も、マテ貝とホンビノスをとりに河口へ行きました。


まずマテ貝ポイントに行くと、その日はちょうど干潟おじさんがいて、かたっぱしから話しかけてマテ貝レクチャーをしていました。苦笑
逃げるように少しずつ離れながら掘って塩かけて…15本ほどいただいて終了。
そのときの発見、なにもぎりぎり水際でなくてもよいのだと。
ちょっとでも水があると、掘った穴に水がきてしまって塩がかけずらいし反応もよくない。
バシッと水が引いてるとこの、表面の穴を掘っていって、楕円形なら塩をかけると、すぐにひょこっと出てきます。


次に泥地のホンビノスポイントに移動。
外国語が飛び交い、そこいらに置いてある、スーパーのカゴほどの大きさのコンテナにホンビノスがぎっしり……わかりやすいポイントです。
ホンビノスはほんとに大きくて達成感があっていいですね。
泥を掘っていくと「ズカッ」と衝撃がきてでかい貝が採れる。体験です。
(ちなみに衝撃の6割はオキシジミで、水をぴゅーっと吹き出してきてがっくりします。あとシオフキガイも。)

道草して野良ミントと若オニグルミを採って帰宅。

f:id:ago20th:20180624000143j:image


さて、本題の料理。
掘果はマテ貝15本、ホンビノス6つ。

f:id:ago20th:20180624000202j:image
一晩塩水で砂抜き(+貝内の水分をきれいな水に入れ替えたいという気休め)を施します。

いつもはガーリックバターソテーやバター醤油焼きで食べます。
強めの味付けでないと、やや都市河川を感じるのです。
ホンビノスを焼いている時なんてまさに都市河川沿いを歩いているような気持ちになります。
食べるとそこまで強烈という訳ではないのですが、やはり少し気になります。


そういえば気になっていたのが、クラムチャウダー
「幕張新名物!」と銘打ったホンビノスのクラムチャウダーのお店があるのです。
クリーム系の味付けはひょっとしていけるのではないか。
やってみましょう。


[ホンビノスのクリームパスタ]
・ホンビノスは耐熱皿に並べ焼いて、殻が空いたら身を取り出し4等分に切る。
・フライパンにオリーブオイルをひいてニンニクみじん切り、ベーコン、唐辛子、玉ねぎを炒める。(ボンゴレより控えめの分量)
・さっと炒まったらバター、白ワイン、切ったホンビノス、耐熱皿に残ったホンビノス出汁を入れ、(ノロが怖いので念のため)かるく煮つめる。
・豆苗投入、生クリーム投入し、沸騰したらパスタを和えて完成。


マテ貝はなんとなく中華風に。
ごま油とにんにくしょうがでやっつけようという雑な魂胆です。


[マテ貝の紹興酒炒め]
・ごま油を熱し、にんにくとしょうが、粉唐辛子を炒める。
・マテ貝投入、油が回ったら紹興酒をかけて貝が開くまでフタをして蒸し焼きに。
・フタを開け、白ネギを和えて、最後に醤油をちょっといれて完成。

f:id:ago20th:20180624000229j:image
さて、実食です。
ホンビノスのクリームパスタから。
これは完全に都市河川を感じません。でも貝の出汁のうまみ成分が生クリームやバターと合って、濃厚でとてもおいしいです。
チーズ入れていないのに、入っているかのような風味。
ホンビノスの身が大きいので、4等分しても十分に食べ応えがあります。
豆苗を入れたのも歯ごたえがあってよかった。濃厚な中でのさわやかさは大事ですね。


ボンゴレビアンコよりは刺激が少なく、「貝!!!」ほどの主張はありませんが、まったりしみじみおいしいパスタになりました。
これは都市河川ホンビノス料理の一つの正解といっていいのではないでしょうか。


次にマテ貝の紹興酒炒めを。
がっつりした味付けを施しましたが、それ以上に貝の風味ががつんときますね。
マテ貝は貝自体の味がかなり強く、貝が苦手な人はほんとうに苦手だろうなあ、という味です。
すこし塩辛くなってしまったので改善の余地あり。
汁がはちゃめちゃうまい。ご飯投入決定です。(つまり一食でパスタと米両方食べたということです)

マテ貝本体は味付けに左右されない屈強さがあるので、出汁を生かした料理、それこそパスタとかに活きるのかもしれません。
ただし殻が薄いため割れやすく、破片が料理に混ざりやすいため工夫が必要でしょう。
(採るのが下手で、引っこ抜く際に5割の確率で割ってしまう…)


どちらもおいしくいただきました。パスタは今後ガンガン食べていきたいです。みなさんも、ホンビノスを掘ったらクリームパスタにしてみてはいかがでしょうか。

20180610

 

久しぶりの何もない週末だと思う。


スケジュール帳を買ってすらいない、だらしのない人間なので正確にはわからない。
友人の少ない私にとって、休日の予定が立て込んでいたなんてとても珍しいことだ。あと長めの風邪をだらだらとひいていて、禁酒をしていたのだった。

 

昨日は昼過ぎまで寝て、掃除洗濯などの家事一式を片し、自家製ラー油で麻婆茄子を作って明るいうちから飲んで、また寝て、スライムを作ってこねていた。知り合いがn人目の子どもとか言ってる中、果たしてこんなダメな20代女性がほかにいるだろうか。楽しいんだけどダメな気がする。

 

今朝も昼過ぎまで寝て、起きると雨だった。寝すぎて体が重い。これが私のいつもの休日だ。
いつもと同じなのにどこだか寂しい。ここんとこ珍しく休日に人と会っていたからか、いやもともとそうだったか。

 

いつもの休日どおり、ラジオをききつつ4時間散歩をしよう、と思ったけれど、雨だ。

 

ふと、レースカーテン越しにベランダを見やるとだいぶ緑が見える。プランターの大葉とみょうがの葉があほみたいに成長している。毎年初夏に、奴らは急成長する。毎日伸びるのがわかる。洗濯物が干しづらくてかなわない。私と対極に生き生きとしている葉っぱにしずくがかかっているのを眺めながら、甘くないレモンサワーを飲んだ。

 

そうだ雨靴を買ったんだった、と思い出したのは15時を過ぎていた。2時間だけ、オールナイトニッポンを聴きながら歩こう。日が伸びたのだから16時からだって余裕を持って散歩ができる。

 

傘をさして雨靴履いての散歩もよいものだった。雨音だけがきこえる神社でひとりひっそり参拝をして、ストロングゼロ片手に自販機のお釣りを漁るおっちゃんの後ろ姿を見たり、ポロポロ落ちているヤマモモを見て街路樹を見上げたり、手を伸ばしてふたつぶほど失敬したり、植え込みのあじさいを眺めたりした。

f:id:ago20th:20180615184826j:image

(これは先週鎌倉にあじさいを見に行った時のもの)

関東は青いあじさいが多いようだ。地元はきれいなピンクか紫が多かった。酸性とアルカリ性の土壌の差だろうか。ピンクが苦手で青が好きな私は、もっと青がたくさん咲いていたらなあと思っていたのに、今ではきれいなピンクが恋しくなった。手に入らなくなってはじめて恋しくなるなんてめんどくさい人間ではないか。ああだるい。全てだるい。雨のせいだ。

 

冷蔵庫の食材もあまりないし、ストックの缶のお酒も飲み尽くしてしまった。今から帰って晩酌の準備をする気分でない。
帰りがけに、家から近い小洒落た居酒屋によって、一杯やっていこうか。

 

人生とはうまくいかないものでそこは日曜定休だった。なんだかとても悲しくなり、耐えかねて、土砂降りの日曜の夜という間の悪いときに友人を誘う。こんな日に来てくれるなんてありがたや。なじみの居酒屋へ。

 

ハモの湯引きとアナゴの白焼きを食べる。表面だけさっと火の入ったハモを梅肉でさっぱりいただく。火の通ったハモもおいしいが、半生もおいしいものだ。夏だなあ。アナゴ白焼きは、カリッとした皮目にレモン絞ってわさびとで最高だった。煮付けないウナギ目万歳。(うなぎは絶滅しかけてるので食べない)


……しかし後で聞くと友人はウナギ目が苦手だったという。ほんとうに申し訳ない。

 

その後、カラオケに向かいサクッと1時間ユーミンを歌って、1日を締めた。
雨の曲は「12月の雨」「ベルベット・イースター」がほんとうに好きだ。どちらも梅雨じゃないけど。

 

 

今週のお題「雨の日の過ごし方」に間に合わず……